またまたLED ~検討編~2010年11月08日 01時39分40秒

夏の京都御苑。

LED LENSERに続き、我が家も遂にLED照明への移行をはかりつつある。

リビングダイニングのスポット照明のひとつが以前から球が切れており、先日には玄関のダウンライトがひとつ切れた。偶然にも同型の球、ミニクリプトンレフ50W、というスペックである。スポットの方はあまり活用せず、ダウンライトは頻繁に短時間の点灯(ゆえに10年間交換した記憶がない)、どちらも高額なLEDライトに移行する必要なんかないと思われるが、最近は玄関のダウンライトの消し忘れが多く(モチロンひっさによる犯行、わざと消さない?)、実質的に長時間の点灯を余儀なくされているワケである。

という事で、玄関ダウンライト用を検討する。

さてこれらの電球は、E17形というネジの口径であり、主な電球のE26形より小さい。以前はE17LED電球なんか数える程であったが、最近はE26には及ばないが各社品種が充実してきているようである。
なお、蛍光管タイプでも全然省エネになるのだが、基本的に点灯消灯のサイクルが短く頻度は高いので、『点灯直ぐは暗い』『オンオフの回数が寿命に大きく影響する』、さらに『スパイラルタイプしかないのでダウンライトとしては出っ張って不恰好』という理由で、蛍光管タイプはあきらめた。

スペックの確認は、基本的には大きさと明るさだ。

大きさの方は、現状のミニクリプトンレフ50Wよりも小さくなければならない。天井埋設の器具なので、この大きさの制限だけはどうしようもない。か...各社の最新モデルでは、小型化にもメスが入れられ、現状のφ50mm*70mmはほぼクリアしている。何ならもっと小型のミニクリプトン40Wに迫ろうかという勢いだ。

さて、問題の明るさ。LEDは電球のようなほぼ360度にわたる照射は出来ない。しかし今回はレフ球でしかもダウンライト使用なので、LED化へのうってつけの条件になる。

明るさのスペックには、『全光束=25W相当、直下照度=40W相当』とワケのわからん事が書いてある。しかし上記の照射範囲のことを考えれば、次のような結論に達する。

『全光束=25W相当』は、裸状態の電球から発する全ての光のエネルギー。
『直下照度=40W相当』は、裸状態の電球から発するエネルギーのうち下方向のみ。
■ しかし、『直下照度』ではなく単に『xxW相当』との記述あり、条件がよく分からない。

そもそもこれらが指す『W(ワット)』とは、電球の消費電力のことであり、それぞれの消費電力の電球の明るさ(発光効率はほぼ限界、電力と明るさの関係は個々でほぼ変わりない)を基準にする、というややこしいことになっている。

逆に、カサを被った電球やレフ球は、上方向の光を下方向にまわしているのだから、60Wと言いながら100W相当の直下照度がある、といった感じだ。で、直下照度も40W相当では「40W電球+カサ」に負けてしまうという状況なのである。その辺りも考慮して単なるW表示となっているのかも知れない。
また、光が直下だけ必要なのか(デスクライト)、壁面も含めた周辺も必要なのか(ダウンライト)LED球の光の広がり方によっても、その値は変わってくる。基準があやふやなのである。

そこは、JIS/JELで規格化されたようだ。たとえば、今回のE17形50W600lm全光束という基準になるようだ。『直下照度』はやはり基準にはならないという判断なのであろう。

代表的なメーカのカタログを見ていくと、Panasonic/SHARP/TOHIBA、いずれもようやく最新機種で500lmを超えてきている。これでは50W=600lmに僅かに及ばないのだ。
まぁしかし、レフやカサの効率からすると、500lmでも及第点を与えられると考える。それに我が家の玄関、ちょっと明るすぎたカモ知れないし...

さて価格だ。ミニクリプトンレフ50Wは、通常 \400-500 で販売されている。一方のLED球は、\3,000 前後のモノになるPanaは高額と考え、除外)。価格的には1年も経てば元がとれるといわれているが...まあ使用時間も1日8時間に満たないし、5年もあれば元が取れるのであろうが。

エコに関してはどうだろう。電球の1/10の電力使用量、という定説はある。しかし、電球の製造工程とLED球の製造工程を比較すると、明らかにLED球の方が製造のためのエネルギー消費量は高い。
よって、1/10のエコというのは鵜呑みにはできない。この当たりもちゃんと数値化して欲しいところだ。

消費電力量に関しては、電球:蛍光管:LED=10:2:1、の図式があり、蛍光管も安価になってきている。長時間使用する光源(玄関ポーチや風呂場やリビングや各部屋)は、蛍光管の方が有利かも知れない。
我が家としては、スポット照明の方は、電球を継続させるか蛍光管にするか、といったところであろう。

LED球は電球のように360度にパワーを持つようになって低価格化されないと、使い方への制限や選定の困難さ、は免れないであろう...

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